私には以前から見たい映画がありました
原爆を作った人の話です
私は怖い系や
グロい系は苦手なので
極力見ないようにしているのですが
以前 長崎に住んでいたこともあり
どうしても原爆について
真実を知りたかったので
観ることにしました
映画はオッペンハイマーが大学生の頃から始まります
オッペンハイマーのあだ名は
「オッピー」
小島よしおの一発ギャグは
ここから生まれたのでしょうか
話は未来へ飛んだり過去に飛んだりを繰り返すので
出演者が急に老けたり若返ったり
急に禿げたり増毛したりで
誰が誰だか分からなくなり
頭をフル回転しながら見るため
映画を見終わった頃には
だいぶ老け込んだ気がしました
ナチス・ドイツを倒すために
国から核兵器開発を依頼されます
驚いたのは 核兵器を作るためだけに
砂漠の真ん中に町を作ったこと
学校も作っていたので
当時はかなりの人がそこで
暮らしていたのでしょう
オッペンハイマーが開発を始めてしばらくして
ナチス・ドイツが倒れました
核兵器開発の当初の目的が倒れたので
そこで開発を止めてもよさそうですが
ソ連に先を越されたくないという思いがあったのでしょうか
開発を継続し ついに原爆は完成
広島 長崎への悲劇に向かいます
映画は怖いシーンや
グロいシーンはありませんが
突然爆音が鳴るシーンが何度かあり
私は上映中2回ほど
三途の川を渡りました
オッペンハイマーはおそらく開発当初は原爆を
すごい爆弾程度に考えていたのでしょう
しかし作りながら次第に
その危険性に気付きました
これは世界を滅ぼし得る力だと
気付いたところでオッペンハイマーに
開発を止めることは出来たでしょうか
もし止めても口封じに殺されたかもしれませんし
止めても誰かが後を引き継いだでしょう
悩んだオッペンハイマーが
天才アインシュタインに相談へ行ったシーンは
とても印象的です
映画は3時間と長尺ですが
あっという間に終わります
とはいえ膀胱は破裂寸前まで追い込まれるので
上映前に水分をすべて出し切った後
着席されることをオススメします
また 途中で女性の裸が出てきます
自我を保つ自信のない方は
事前にトイレで精神統一をした上で
映画に臨みましょう
最後に 映画は原爆投下を正当化するとか
そんなことは全くなく
オッペンハイマーの苦悩を描いています
原爆を作ったオッペンハイマーに対して
憎しみや不快感を抱くことはありませんでしたが
原爆投下を決定したトルーマン大統領は
地獄に落ちていればいいなって
心から思いました
